巡回展でお目見えするモラエスゆかりのハエ取り紙(左)と絵はがき

 晩年を徳島で過ごしたポルトガルの文人モラエス(1854~1929年)を顕彰するNPO法人モラエス会は7月から9月にかけ、モラエスゆかりの品々を集めた巡回展を県内3カ所で開く。同会の創立80年を記念し、初めて企画した。

 軍人時代のモラエスやポルトガルにある生家などの写真をA2サイズに引き伸ばした約30枚のパネル、モラエスの著書「おヨネとコハル」「日本精神」などの翻訳書、モラエス会が出版した関連本を展示する。

 モラエスの知人が商品化したとされる「よく取れるモラエスのハイトリ紙」や、モラエスの言葉が記された絵はがきセットなど、珍しい小物も出品される。いずれも会員が持ち寄った。

 巡回展は7月1~19日に小松島市生涯学習センター、8月8~20日に板野町文化の館、9月5~27日に石井町中央公民館で開く。

 小松島はモラエスが船で徳島入りした地で、石井には足を運んだ寺があったことから、両会場で同会理事の秦敬一さん(58)=徳島市上助任町大坪=が講演する。日時は小松島が7月9日、石井は9月17日でいずれも午前10時~11時半。板野町ではモラエスの著書「徳島の盆踊り」を読んで感想を述べ合う読書会を8月15日午前10時から開く。

 モラエス会は1935年、「モラエス翁顕彰会」として発足。毎年、命日の7月1日に徳島市西山手町1の潮音寺で法要を行ったり、会報「モラエス通信」を発行したりしてきた。

 丁山俊彦理事長(69)=石井町浦庄=は「これまで見る機会が少なかった人にも見てもらえるよう、開催場所を選んだ。多くの人にモラエスの功績を知ってほしい」と来場を呼び掛けている。