文化庁は29日、国内の貴重な文化財を地域振興につなげる「日本遺産」の第1弾として選定した「四国遍路~回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」(徳島県を含む四国4県と関係57市町村が申請)など計18件の関係者に認定証を交付した。

 東京都台東区の東京国立博物館であった交付式には、関係者を代表して徳島県の田尾幹司東京本部長ら15人が出席。下村博文文部科学相が愛媛県の加藤龍彦参与に認定証を手渡した。下村文科相は「(日本遺産は)2020年東京五輪に向けた文化財版のクールジャパン戦略として創設した。認定を弾みに地域活性化や国内外への魅力発信に取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 会場には、四国遍路の魅力を紹介するPRブースが設けられたほか、パネルディスカッションもあった。