アンケートに回答する高校生=徳島駅

 2021年も残すところあと10日余りとなった。徳島新聞メディア編集部は、徳島県内の高校生を対象に今年1年間で流行した言葉や物、食べ物、写真映えスポットを調査した。流行語は「はにゃ?」、流行した物は「フィルムカメラ」、食べ物は「わらび餅(関連飲料を含む)」、写真映えスポットは「自分の学校」がそれぞれ1位となった。
 編集部は11月30日~12月3日、JR徳島駅前や石井駅前など4カ所で高校生100人(男子41人、女子59人)を対象に自由回答方式で調査した。

流行語BEST3

 流行語の上位3位は、それぞれ人気ユーチューバーが使っていたのがブームのきっかけだった。1位の「はにゃ?」は22人が挙げた。使う場面について、徳島市の男子生徒(17)は「相手の言葉を聞き返すとき」、同市の女子生徒(15)は「とぼけるときに使う」などと答えた。1980年代に国民的な人気を集めた子ども向け教育番組「おーい!はに丸」でも、この言葉が使われて当時流行しており、ブームの再燃となった。

 2位は「一切ない」(8人)。石井町の男子生徒(16)は「掛け声や一致団結するときに使う」と答え、徳島市の女子生徒(17)は「体育祭で『自分たちが負ける可能性は一切ない!』みたいに」とした。3位は「きまZ(ゼット)」(6人)で、主に気まずいと感じた場面で使うのだという。

流行した物BEST3

 流行した物1位の「フィルムカメラ」は18人が回答。阿波市の女子生徒(17)は「特別感があり、味のある写真が撮れる」、徳島市の男子生徒(16)は「エモい(心を揺さぶられる)写真が撮影できる」と答えた。今はスマートフォンによる写真撮影が主流なだけに、昔ながらのフィルムカメラのレトロ感が受けているようだ。

 2位は東京五輪で注目を集めた「スケートボード」(8人)で、徳島市の男子生徒(18)は「技を決めると気持ち良い」。3位は「ギャル」(7人)。平成時代に流行したファッションが再評価されており、徳島市の女子生徒(18)は「ルーズソックスは足が長く見える」と答えた。

流行した食べ物BEST3

 食べ物のトップは「わらび餅(関連飲料を含む)」で17人がブームと回答した。コンビニスイーツとして各社が続々と商品を展開しているほか、10月には徳島駅前に専門店がオープンした。わらび餅ドリンクについて、上板町の女子生徒(16)は「タピオカとは違う感覚でおいしかった」とした。

 2位はたっぷりの生クリームをパンで挟んだスイーツ系パン「マリトッツォ」(12人)だった。マカロンを少し大きくした韓国発祥のスイーツ「トゥンカロン」(7人)と、球形で地球のようなデザインのグミ「地球グミ」(同)が同票で3位となった。

写真映えスポットBEST3
写真映えスポット2位のあすたむらんど

 写真映えスポットを聞く設問で1位の「自分の学校」を挙げたのは13人。2位は板野町の「あすたむらんど徳島」(11人)、3位は「徳島駅前」(10人)で、いずれも冬のイルミネーションイベントが行われているスポットが選ばれた。このほか、鳴門市の「大塚国際美術館」(7人)や徳島市の「眉山」(6人)を推す声もあった。