こしがや産業フェスタで徳島市をPRする関係者=2014年11月、埼玉県越谷市(徳島市提供)

 徳島市が、日本三大阿波踊りの一つ「南越谷阿波踊り」が開かれている埼玉県越谷市と経済・観光振興の分野で連携を深めている。4、5両日には同市で初めて「物産・観光交流フェア」を開き、阿波の食などをアピールする。民間で培ってきた阿波踊りの縁を生かし、首都圏で特産品の販路拡大を狙う。

 徳島市によると、南越谷阿波踊りが始まった1985年以降、阿波踊り連がお互いの祭りに参加し合うなど民間レベルの交流は盛んだったが、行政間のつながりはなかった。2年ほど前に越谷市から「阿波踊り以外の分野でも交流を深められないか」と提案があり、連携が始まった。

 これまでに徳島市の春の祭典「はな・はる・フェスタ」で越谷市が物産ブースを開設したり、越谷市の秋のイベント「こしがや産業フェスタ」に徳島市が参加したりしてきた。

 また、越谷市からの依頼で2014年、南越谷阿波踊りに「徳島市長賞」を創設。首都圏の阿波踊りファンに「本場・徳島」をPRしている。

 物産・観光交流フェアは越谷市の大規模ショッピングモールで開き、スダチやハモの試食、販売などで徳島の魅力を発信する。

 越谷市は、都心への通勤圏にある人口約33万5千人の中核市。徳島市は20年の東京五輪を見据え、首都圏で農産品や工芸品の知名度アップを目指しており、越谷市との連携を足掛かりにする。

 阿波踊りは全国60カ所以上で開かれているが、行政間の連携に発展したケースは越谷市が初めて。徳島市経済部の薄井利幸部長は「連携を深めていき、双方が経済効果などのメリットを見いだせる関係になりたい」と話している。