語り部の戦争体験に耳を傾ける来場者=徳島市の徳島城博物館

 戦争体験を語り継ぐ催し「『徳島の戦禍と復興』を伝える語り部の集い」が5日、徳島市の徳島城博物館で初めて開かれた。語り部5人が生々しい体験を振り返り、約60人が聞き入った。
 
 太平洋戦争末期、徳島市北沖洲にあった沖洲滑空訓練場でグライダーの飛行訓練を受けていた芝原信雄さん(83)=同市入田町=は「国民学校の子どもまでもが駆り出された。終戦が少しでも遅ければ、戦地に行っていた」と話した。
 
 陣原康甫さん(75)=阿波市土成町=と坂田和さん(82)=徳島市末広=は徳島大空襲での被災体験を語り「あんなに恐ろしい思いは二度としたくない」と力を込めた。
 
 画家の飯原一夫さん(86)=同市北沖洲=は、「日中戦争に出征した父を見送った記憶が戦争画の原点」と紹介。阿波踊りの名手、四宮生重郎さん(87)=同市南新町=は「焼け野原から復活した阿波踊りに魅了され、徳島の復興とともに踊り続けてきた」と語った。