花嫁菓子を製造する浅井製菓所(徳島市南田宮3)の朝は早い。午前6時というのに工場内は既に熱気にあふれ、窓ガラスは湿気で曇り気味。金属がぶつかり合うカタカタという音が響く中、3代目の浅井裕太さん(36)ら家族3人が慌ただしく動き回り、花嫁菓子を丁寧に焼き上げていた。