ツアー客をガイドする平井さん(先頭)=那賀町木頭北川の丸石山山頂付近

 那賀町木沢地区の自然を楽しむ山歩きツアー「木沢の山と花と温泉シリーズ」が、10日で10周年を迎える。これまで446回行い、延べ5985人が参加した。ガイドを続けるレストハウス「ファガスの森・高城」の平井滋さん(66)は「木沢には他県の景勝地に負けない四季の美しさがある。ツアーを続け、一人でも多くの人に木沢の魅力を知ってもらいたい」と力を込める。10日には記念の臨時ツアーを行う。

 ツアーは2004年夏の豪雨災害で遠のいた客足を呼び戻そうと、四季美谷温泉が05年に始めた。NPO法人剣山クラブ会員で、07年から同温泉支配人を務めた平井さんがボランティアガイドをしている。今年4月に平井さんがファガスの森の管理人になったため、現在はファガスの森がツアーを主催している。

 生まれも育ちも木沢で地区の魅力を知り尽くす平井さんが、四季折々の景色や珍しい植物を楽しめるコースを設定。原則毎週日曜に行ってきた。2~3時間で往復できる初心者向けから1泊2日の上級者向けまで、多彩なコースを設けている。参加者が1人でも中止せず、地道にツアーを続けるうち、愛好家らに口コミで広がった。料金も1人1500円と手頃で、幅広い層から人気を集めている。

 今年6月末のツアーは、スーパー林道丸石登山口から高ノ瀬山山頂付近のオオヤマレンゲの群生地まで、片道約3時間の行程で行われた。参加した31人は、丸石山山頂から次郎笈の雄大な景観を眺めたり、希少な植物を撮影したりして、豊かな自然を堪能した。

 ツアーに30回以上参加している工藤光代さん(63)=石井町高原=は「徳島にもこんな素晴らしい景色や花々があるんだと、毎回実感できる。平井さんのガイドも面白くて楽しい」と魅力を語った。

 10日はファガスの森周辺の沢を案内し、終了後に参加者で山歩きの楽しさや木沢の山の魅力を語り合う場を設け、10周年を祝う。

 問い合わせは平井さん<電090(1578)3029>。