シラクチカズラの苗木作りを体験する児童生徒=三好市の祖谷ふれあい公園

 三好市西祖谷山村の西祖谷中学校と檪生(いちう)、吾橋(あわし)両小学校が9日、合同授業を実施し、3校の児童生徒18人がシラクチカズラの苗木作りに汗を流した。小規模の小中学校が合同で授業や課外活動を行う市の取り組みの第1弾。苗木作りは西祖谷中だけで行ってきたが、今年から檪生、吾橋両小が加わり、地元の観光名所「祖谷のかずら橋」の材料となるシラクチカズラの保全に一役買う。

 西祖谷中の全生徒12人、檪生小(児童数31人)と吾橋小(10人)の全6年生3人ずつが参加。同市西祖谷山村尾井ノ内の祖谷ふれあい公園で、約20センチに切ったつる400本をプランターに植えた。苗木は市西祖谷総合支所で3、4年間育てた後、同市東祖谷の国有林に移植する。

 檪生小の大佐古竜冶君(11)は「3校のみんなで協力して植えたので楽しかった。大切なかずら橋のために、大きく成長してほしい」と話した。

 3年ごとのかずら橋の架け替えに使うシラクチカズラは近年、シカの食害に遭うなどして減少しているため、西祖谷中は2008年から育苗に取り組んでいる。苗木はかずら橋の材料として使えるようになるまで30~40年かかる。

 合同授業は、児童が中学校を身近な存在に感じてもらう狙いもある。

 今後の取り組みとして、檪生、吾橋両小の児童が9月に行われる西祖谷中の運動会に参加する。2学期には両小の児童が西祖谷中で部活動を体験したり、英語の授業を受けたりする。伝統芸能の学習や英語の散策マップ作りも計画している。