約2年ぶりに営業を再開する薬王寺の宿坊「薬師会館」=美波町奥河内

 徳島県美波町奥河内の四国霊場23番札所・薬王寺は10日、寺の南側にある宿坊「薬師会館」の営業を約2年ぶりに再開する。運営委託先の経営者が体調を崩したため営業をやめていたが、新たに大阪市のコンサルタント会社と契約した。当面は宿泊客や予約客に対応し、今後、一般客への食事提供や物産販売などサービスを広げていく。

 会館は鉄筋3階建て延べ約1600平方メートル。1階はフロントと喫茶店、土産物店、2階に食堂があり、2階の一部と3階が客室になっている。8~10畳の和室が15部屋あり、最大約100人が宿泊できる。

 寺が1991年に建設し、運営を町内業者に委託していた。2013年3月末で休業したが、お遍路さんらから再開を望む声があったため、今川泰伸住職が新たな委託先を検討。知人を介して、不動産などのコンサルタントを行うEHプランニングに決めた。

 従業員は地元採用1人を含む4人。同社は今後、地元などから数人程度の新規採用を計画している。
 
 自身も四国霊場巡りで2度結願したEHプランニングの倉岡まどか社長(47)は「お遍路さんはもちろん、観光客にもPRし、地域と一緒になって町の観光活性化につなげていきたい」と話した。