那賀町木頭地区では10~12月、特産「木頭ゆず」の収穫が最盛期を迎える。黄に色づいたユズ畑に、高齢化が進む地区では珍しい若者の姿があった。札幌市出身の服部遥子さん(25)=同町木頭西宇。はさみ片手に次々と収穫したユズを軽トラックの荷台に載せ、畑と畑の間の細い道を駆る。マニュアル車の運転もお手のものだ。

 木頭ゆず生産や加工販売を手掛ける「黄金の村」(同町木頭南宇)で昨年4月から勤務し、ユズに関する幅広い業務を担う。