ブナに生えたサルノコシカケの説明をする平井さん(中)=那賀町沢谷

ブナに生えたサルノコシカケの説明をする平井さん(中)=那賀町沢谷

 那賀町木沢地区の自然を楽しむ人気の山歩きツアー「木沢の山と花と温泉シリーズ」が10日、10周年を迎え、記念ツアーが行われた。

 2005年の第1回からガイドを続ける平井滋さん(66)の案内で、町内外の13人がスーパー林道沿いのレストハウス「ファガスの森・高城」周辺の沢を散策。サンショウウオを探したほか、ブナの巨木に群生する大きなサルノコシカケなどに見入った。

 終了後、平井さんがレストハウスで、過去のツアーの様子など10年の歩みをプロジェクターで紹介。平井さんは「木沢の山は私の人生の全て。皆さんと一緒に10年間楽しめたことに感謝している」と振り返った。

 約7年前からほぼ毎回参加している西川拓也さん(71)=北島町江尻=は「見渡す限りの雪化粧が圧巻だった冬の高城山ツアーが特に印象深い。平井さんら仲間との交流も楽しい。今後も参加し続けたい」と話した。

 ツアーは那賀町の四季美谷温泉が始め、現在はファガスの森が主催している。原則毎週日曜日に行い、これまでに446回実施。延べ5985人が参加した。