徳島県は11日、新型コロナウイルス感染が分かった男女9人について詳細を発表した。全員が軽症か無症状という。このうち2人は同じ小学校の10歳未満の女子児童と20代女性教職員で、8日に感染が確認された20代女性教職員が受け持つクラスの児童と同僚だった。

 別の小学校の30代女性教職員と、高校に勤める30代男性教職員の感染も分かった。2人は年明けから共通の友人に会いに島根県へ出掛け、4日に帰県。この友人の感染が分かり、検査を受けた。感染可能期間中に学校へ行っていない。

 県内に帰省していた岡山県在住の20代男性公務員と、仕事で広島県に出掛けていた40代男性会社員の感染も分かった。9日に感染が分かった20代女性の夫の20代男性会社員も陽性となった。

 残りの2人は医療機関職員の40代女性と、高齢者施設職員の60代女性。いずれも県外との往来歴などがなく、県が感染経路を調査している。9人の居住地の内訳は徳島市と阿南市が各2人、美波町、牟岐町、藍住町、石井町、岡山県が各1人だった。

 このほか県は、6~9日に公表した感染者8人が、デルタ株のスクリーニング検査で陰性となったと発表した。オミクロン株感染の疑いがあり、ゲノム解析を進める。オミクロン株の疑いがある感染者は、11日時点で計19人となっている。