山口戦で先制ヘッドを決め、大﨑(右)に祝福される石井=鳴門ポカリスエットスタジアム

 J2徳島ヴォルティスは23日午後7時から、山形県天童市のNDソフトスタジアムで山形と対戦する。ここ7戦無敗と好調をキープする山形。武器は決定力のあるカウンターとセットプレーだ。徳島はプレスとボール保持でカウンターを封じ、複数得点して逃げ切りたい。

 徳島は3連敗中。勝ち星のないここ5戦は得点3に対し失点6と、攻守両面で課題を露呈した。

 攻撃陣の決定力不足は深刻で、前節山口戦は石井の先制弾で流れをつかんだかに見えたが、追加点を取れなかった。その前の町田戦も相手GKのクリアボールを押し込んだ島屋の1点だけ。ボールを保持して攻め込む時間帯はつくれているだけに、最後の詰めの改善が必要だ。

 守備では2試合連続で複数失点。今季19戦中10試合で複数得点している強力な山形の攻撃を封じるには、ボールを取られたらすぐ奪い返すという徳島の基本戦術を徹底するしかない。

 セットプレーの攻防では、失点を防げないケースもある。ロドリゲス監督が良い攻撃をすることが最大の防御になると話すように、なるべく攻撃の時間を増やしたい。その上で複数得点し、セーフティーリードを築けるかが鍵になる。

 山形で7年間プレーした石井は古巣との対戦に「前からのディフェンスなどを意識してやりたい」と意欲を燃やす。長いシーズンも折り返しまで残り2試合。後半戦の反攻の足掛かりとするためにも勝ち点3が欲しい。