北朝鮮の拉致問題について話す佐伯さん=阿南市羽ノ浦町の市情報文化センター

 北朝鮮の拉致問題を考える市民集会が12日、阿南市羽ノ浦町の市情報文化センターで開かれた。ジャーナリストの佐伯浩明さんが講演し、約30人が聞き入った。
 
 佐伯さんは脱北者に取材した経験などから、北朝鮮では3人以上の集会が禁止されていることや、政治犯収容所の囚人は食事をほとんど与えられていないことなどを説明。今後に向け「日本だけで問題を解決しようとせず、同様に拉致被害に遭っている周辺国の対応も見ながら北朝鮮に働き掛けていくことが必要だ」と指摘した。
 
 講演に先立ち、「救う会徳島」の陶久敏郎会長が、特定失踪者の家族らが情報交換などを行う「特定失踪者・北朝鮮人権ネットワーク」を発足させたことなどを報告した。
 
 集会は、2001年に大阪市の会社の社員寮を出たきり行方が分からなくなっている賀上大助さん=失踪当時(23)、阿南市那賀川町出身=の母文代さん(63)が代表を務めるシンク・ヒューマンライツが開いた。