京都市で6月に開かれた第1回「日本一旨い豆腐を決める」品評会(京都府豆腐油揚商工組合主催)で、佐那河内村上の豆腐店経営桑原年朗さん(40)が製造する「充填こいまろ」が充填豆腐部門で1位に輝いた。品質向上へ研究を重ねてきた、こだわりの一品で、粘りのある滑らかな舌触り、甘く濃厚な味わいが評価された。
品評会は「ニッポン豆腐屋サミット」の一環で開かれ、29都道府県の77業者が充填(20点)、絹ごし(56点)、木綿(52点)の各部門に出品。見た目や香り、食感などが審査された。
充填はパックに詰めた豆乳を加熱し製造する豆腐で、他の種類より保存性が高いのが特長。桑原さんは「豆腐の本場・京都で、どこまで認められるか試したい」と、主力商品の一つ「充填こいまろ」を出品した。
桑原さんは9年前に家業を継ぎ、濃い味わいと滑らかな食感を追求している。2014年末から「充填こいまろ」の品質改良に取り組み、表面の気泡をより少なくし、後味に残るえぐみを抑えることができた。
充填こいまろ(1パック税別350円)は自店や徳島市の食料品店で販売している。桑原さんは「全国で通用する品質なんだという自信がついた。多くの人に食べてもらい、村のPRにもつなげたい」と、インターネット販売も検討している。
トップニュース