徳島県は15日、10~80代の男女30人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも軽症か無症状。新たに二つの会社でそれぞれクラスター(感染者集団)が発生したと認定し、県内のクラスターは計63例となった。
62例目のクラスターは、これまでに感染が分かっていた1人に加え、20~60代の男性従業員6人の陽性が判明した。63例目は感染が明らかになっていた男性従業員2人に加えて20、30代の男性従業員2人と70代の女性従業員1人が陽性となった。いずれの会社もマスク着用などの感染対策は徹底していた。県は「接触者が特定されている」として社名や所在地を公表していない。
13日にクラスターと認定されたホームパーティー関連では、参加者の同僚の30代男性会社員が陽性と分かった。このクラスターの規模は計9人となった。
学校関係では、男子高校生1人、女子小学生1人の感染が判明。県はこの2人と接触があった児童や生徒ら計74人の検査を進めている。大学生も6人が陽性となり、このうち5人が兵庫や京都など県外への移動歴があった。
居住地の内訳は徳島市11人、鳴門市と三好市各6人、阿南市3人、小松島市2人、松茂町と藍住町各1人だった。うち5人の感染経路は分かっていない。ワクチンは8人(1人は対象年齢外)が未接種だった。15日時点の入院患者は53人で、病床使用率は20・2%。県内の感染者は累計3457人となった。