徳島市の直営公園から回収したごみを分別している徳島中央公園内のごみ集積場=同市徳島町城内

 徳島市は、市内の112の中小規模公園で、ごみ箱をなくしている。公園のごみを分別する徳島中央公園内のごみ集積場への搬入量を減らすのが狙い。徳島城跡が2006年に国史跡に指定されて以降、市民団体などから集積場をなくすよう求める声が度々上がっているが、移転のめどは立っておらず、苦肉の策として打ち出した。
 
 集積場は城山のそばにあり、徳島中央公園や田宮公園など9カ所の市直営公園と、市公園緑地管理公社が指定管理者になっている中小規模公園の計121カ所のごみを集め、分別していた。
 
 ごみ箱を撤去したのは中小規模公園。13年12月から14年2月にかけて試験的にごみ箱をなくしたところ、回収日(週2回)のごみ量は1日当たり平均約350キロから約150キロに減った。ごみが散乱することもほとんどなく、市は試験期間終了後もごみ箱を撤去したままにしている。
 
 14年4月以降は、中小規模公園で集めたごみを徳島中央公園に持ち込まず、市のごみ焼却施設などに直接搬入する方式に変えた。ごみ箱の撤去に関し、市民からの苦情はほとんどないという。
 
 集積場は00年、河川改修工事などのため徳島中央公園内の助任川沿いから城山に近い場所に移設された。徳島城跡が国史跡に指定されたこともあり、市民団体「徳島城址(じょうし)を愛する会」が「集積場は国史跡にふさわしくない」などと移転や撤去を求める要望書を07年から13年までに3回、市に提出している。
 
 市は集積場を現在地に設けていることについて「暫定的な措置」としているが、当分は移転の予定がない。「集積場で分別するごみの量を減らしていき、公園利用者に不快な思いをさせないよう努めたい」(公園緑地課)としている。
 
 愛する会の酒井勇治事務局長(76)=同市東新町2=は「ごみの運び込みを減らしたのは一歩前進。集積場の規模縮小や史跡外への移転につなげてほしい」と話している。