岸田文雄首相が誕生して間もなく公示され、9年近く続いた安倍晋三、菅義偉両内閣の政権運営が問われた。自民党は議席を減らしたものの、連立を組む公明党と合わせて、各常任委員会の委員長ポストを独占した上で委員数も過半数となる「絶対安定多数」を確保した。日本維新の会が躍進し、立憲民主党は伸びなかった。
徳島1区は、公認を巡って自民党の後藤田正純氏と県連が対立し、県連が「自主投票」とする異例の選挙となった。内紛が響き、無所属の仁木博文氏が7度目の挑戦で初めて選挙区で勝利した。2区は、9年ぶりに野党第1党の候補として立憲民主党の中野真由美氏が出馬。知名度や組織力に勝る自民党の山口俊一氏が大差をつけた。
比例四国ブロックでは、1区の後藤田氏と日本維新の会の吉田知代氏が復活当選した。名簿13位に登載された福山守氏は落選した。
◆開票結果◆
1区 当 仁木博文(無所属) 99474
後藤田正純(自民) 77398
吉田知代(維新) 20065
佐藤行俊(無所属) 1808
2区 当 山口俊一(自民) 76879
中野真由美(立憲民主)43473
久保孝之(共産) 8851