徳島県は17日、10歳未満~90代の男女24人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち5人は徳島商業高校(徳島市)に関連しており、これまでに陽性となっていた男女の生徒2人を合わせて7人規模のクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。全員が軽症か無症状という。県内の感染者は累計3502人となった。
徳島商高関連で新たに感染が分かった5人は、女子生徒3人と女性教職員1人、先に陽性となっていた女子生徒の姉の大学生。学校は19日まで臨時休業しており、県は同校の生徒と教職員計166人にPCR検査を実施している。県は「注意喚起のため」として学校名を公表した。
男子小学生3人も陽性と判明。このうち2人はいずれも先に感染した家族の濃厚接触者で、たまたま同じ小学校に通っていた。この小学校は18日まで臨時休業となっている。残る小学生1人は、クラスターが発生した高齢者施設に勤める職員の孫。感染可能期間中に登校していなかった。高齢者施設関連のクラスターの規模は26人となった。
24人の居住地の内訳は徳島市12人、鳴門市と那賀町各3人、小松島市、阿南市、吉野川市、海陽町、北島町、板野町各1人。
このほか県は、11~15日に感染が確認された男女8人が同じ事業所に関連していることが分かったとして、新たにクラスターと認定した。県内のクラスターは計65例となった。
臨時会見した飯泉嘉門知事は、オミクロン株の感染拡大による厚生労働省の通知を受け、徳島県でも濃厚接触者の待機期間を短縮すると明らかにした。健康観察を行う待機期間は従来の14日から、10日間に短縮される。医療従事者や介護職員など社会機能維持に必要な「エッセンシャルワーカー」については、最短で陽性者との接触から6日目の検査で陰性となれば解除される。
>徳島市の高校で新たなクラスター【18日詳細】
https://www.topics.or.jp/articles/-/648475