戦後の民主化の中で、都道府県知事は戦前の政府が選ぶ官選から、選挙による公選に変わり、初めて県民が知事を選択した。3人が争う中、弁護士で社会党公認の阿部五郎氏が接戦を制し、全国でも珍しい革新系知事が誕生した。
阿部氏は農地解放運動に取り組み、労働者や農業従事者の支持を取りつけた。予想外の結果と受け止められ、徳島新聞は「保守封建勢力のなお抜き難い本県に、革新の爆弾がさくれつしたものとして、まことに画期的な現象」などと論評している。阿部氏は病気のため1期で辞任。回復後、衆院議員に転身し、5期連続で当選した。
当 124470 阿部 五郎(社会)
114690 阿部 邦一(無所属)
68041 大神甚三郎(国民協同)