昨年11月、徳島県内の50代男性は6年ぶりに酒を飲んだ。数日間にわたって、500ミリリットルの缶チューハイを毎日4本ずつ空にした。

 新型コロナウイルス禍で人と会わずに自宅で過ごす時間が増え、精神的に不安を抱えていた。「死んでまうよ」。酒臭さに気付いた母親は涙を流し、再び「地獄の生活」に戻らないよう必死で諭した。

 男性はアルコール依存症だった。男性は…