徳島県は20日、10歳未満~80代の男女58人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。50人以上となるのは昨年8月30日以来143日ぶりで、1日当たりの感染者数としては過去4番目に多い。このうち17人は同じ屋内スポーツ活動に関連しており、県は先に感染が判明していた7人と合わせて24人規模のクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。全員が軽症か無症状という。

 クラスターが発生した屋内スポーツは児童主体の団体競技で、参加していた感染者14人のうち13人が小学生だった。残る1人は20代男性。参加者の友人や家族10人が2次感染した。県は「接触者が特定できている」として、活動場所などを公表していない。

 他のクラスターでは、徳島商業高の生徒とその知人11人が新たに感染し、同校に関連する感染者は35人となった。生光学園高に通う生徒の家族1人の感染も判明し、関連クラスターの規模は11人となっている。

 58人のうち小中高校生は28人(小学生15人、中学生1人、高校生12人)で、約半数を占めた。26人がクラスターに関連する感染者だった。大学生4人も陽性となった。高校に勤める50代男性教職員も感染し、この学校は23日まで休校する。

 県教委によると、県内では20日時点で、小学校と中学校がそれぞれ1校、高校5校が休校している。

 58人の居住地の内訳は徳島市46人、鳴門市、阿波市、三好市各2人、小松島市、阿南市、美馬市、美波町、板野町、東京都各1人だった。20日時点の病床使用率は22・4%。県内の感染者数は累計3645人となっている。