台風11号の接近で島に激しく打ち寄せる白波=午前8時34分、美波町日和佐浦の大浜海岸

 大型で強い台風11号は16日午前、四国の南海上を北上した。徳島県内は夕方にも風速25メートル以上の暴風域に入る見込み。台風は17日未明に強い勢力を保ったまま最接近し、四国に上陸するとみられる。徳島地方気象台は県内全域に大雨洪水暴風警報、沿岸部に波浪警報を発表。三好市は正午、土砂災害の危険が高まったとして市内全域(1万3269世帯、2万8497人)に避難準備情報を出した。他の市町でも一部住民が自主避難している。

 台風11号は午前11時時点で高知県室戸岬の南約230キロを時速20キロで北北西へ進んだ。中心気圧は960ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートル。中心から半径170キロ以内が暴風域になっている。

 県内には台風周辺の湿った空気が流れ込み各地で風雨が強まっている。上勝町福原旭で午前11時16分までの1時間に14・5ミリのやや強い雨を観測した。

 台風の接近に伴い、台風本体の雨雲が県内にかかるため、16日夕方から17日昼前にかけて、局地的に1時間に80ミリの猛烈な雨が降る見込み。17日正午までの24時間予想雨量は多い所で南部700ミリ、北部500ミリとなっている。

 17日にかけて予想される最大瞬間風速は陸上35メートル、海上45メートル。波の高さはうねりを伴い南部で最大10メートル、北部で最大7メートルの大しけになる見通し。台風の接近と満潮(小松島港で16日午後6時59分と17日午前6時19分)が重なるため、気象台は高潮への注意も呼び掛けている。

 徳島空港を発着する空の便やフェリー、高速バスなどに欠航や運休が相次ぐなど、交通機関に影響が出ている。