「酒を断ち、新しい自分をつくる努力を致します」

 アルコール依存者やその家族らが集う徳島県断酒会の例会では、冒頭に誓いの言葉を全員で朗読する。

 この後、参加者が1人ずつ体験を語り、過ちや苦しみを共有して今後の戒めとする。例会は県内各地で月に20回以上開かれる。繰り返し足を運ぶことで断酒継続の支えになる。

 「同じ苦しみを持つ人と会って、励まし合うから酒をやめられている。新型コロナウイルス禍で例会に通う機会が減り、スリップ(再飲酒)しないか不安はある」。60代女性はこう話す…