ジャカルタ・アジア大会代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権最終日は24日、山口市の維新みらいふスタジアムで行われ、200メートルの男子は飯塚翔太(ミズノ)が20秒34で2年ぶり3度目の優勝を飾り、代表に決まった。桐生祥秀(日本生命)は20秒69で4位。女子は福島千里(セイコー)が23秒65で2年ぶり8度目の日本一に輝いた。
徳島県関係では、3人が6位入賞を果たした。男子3000メートル障害で松本葵(大塚製薬)が8分46秒97をマーク。男子砲丸投げの武田歴次(四国大)は16メートル98、女子円盤投げの中田恵莉子(四国大職)は48メートル49だった。
復帰戦で力出し切る 武田
男子砲丸投げの武田(四国大)が、故障明けの復帰戦で6位とまずまずの結果を残した。「できれば乗せておきたかった」という17メートル台には2センチ届かなかったが「今の力は出し切れた」と納得の表情だった。
3月に疲労骨折した右ひじを手術。練習を再開したのは5月上旬で、昨年9月の日本学生対校選手権以来、約9カ月ぶりの試合だった。「久しぶりに思い切り腕を突き出した。まだ違和感がある」と本調子ではない状況だ。
この日は上位3人が計8回、18メートル台を投げるなど国内のレベルは高まっている。徳島の投てき陣をけん引する武田は「上位争いに加われるように頑張る」と飛躍を誓った。