洋菓子職人が技術を競う「第15回中国・四国ブロックケーキコンテスト」(日本洋菓子協会連合会中国・四国ブロック協議会など主催)で、洋菓子店「イルローザ」(徳島市)のパティシエ長倉裕美さん(26)=同市北沖洲3=が、「マジパン一般部門」で第1席の金賞に輝いた。
マジパンは、粉末アーモンドと砂糖を練り合わせた粘土状の製菓材料。一般部門には長倉さんを含む40人が出品した。
長倉さんの受賞作「Flower Angels」は、直径約23センチ、高さ約18センチ。ガーベラやユリの花が咲き誇り、周囲で天使が踊っている様子を表現した。
花弁や葉の質感にこだわると同時に、天使の表情や動きに違いを持たせるなど細部まで気を配った。審査では作品のデザインや全体のバランス、細工技術などが総合的に評価された。
長倉さんは料理人の父の影響を受け、城南高校を卒業後にイルローザに就職。仕事でマジパンはほとんど取り扱わないため、先輩パティシエのアドバイスを受けながら制作に励んできた。
コンテストは12日に高松市であり、バタークリームやあめ細工の「ピエス・アーティスティック」など7部門に205点の出品があった。県内からは長倉さんのほか、バタークリーム一般部門で大島友紀子さん(パティスリー・バナナダンス)が銀賞、マジパン一般部門で渡辺勇気さん(イルローザ)が銅賞を受賞した。