日赤から届いた支援物資を運ぶ町職員ら=那賀町和食郷の鷲敷体育館

 徳島県内に大雨をもたらした台風11号の影響で、昨夏に続いて大規模浸水に見舞われた那賀町鷲敷、阿南市加茂谷両地区の住民は17日午後も、ごみの片付けなどに追われた。両市町は被害状況の調査を進めるなど、復旧活動を本格化させた。

 那賀町が職員を巡回させて被害状況を調べたところ、これまでに鷲敷地区で床上浸水42戸、床下浸水16戸、木頭地区で床上浸水3戸、床下浸水12戸を確認した。住民は床にたまった泥水をかき出したり畳を屋外に運んだりした。町は午後からごみ収集車を手配し、20日までの午前8時半から午後5時まで特別態勢で収集する。

 町役場には、日本赤十字社徳島県支部から医療品や携帯ラジオなど災害支援物資が届けられた。県からも毛布120枚が贈られた。峯田繁廣副町長は「温かい支援に感謝する。被災した住民に早急に届けたい」と話した。

 阿南市加茂谷地区では市税務課職員8人が各戸を訪問し、具体的な被害や要望を聞き取った。床上・床下浸水のあった世帯には消毒用の漂白剤を配った。

 住民からは「感染症が心配だ。町内を消毒してほしい」といった要望が出され、吉田水艶事務主任(36)は「今後の対策の参考とするため、要望は全て上司に伝えたい」と話した。18日も約300世帯を対象に聞き取り調査する。

 駐輪場となっている校舎1階部分が約3メートル浸水した加茂谷中学校では、教職員14人が1階やグラウンドに流れ着いた草木を拾い集めた。消防団も協力し、消防車の放水で1階の泥を洗い流した。