メーンとなるオブジェを制作する熊野さん=阿南市富岡町

 阿南市富岡町の富岡商店街周辺で24~26日に「第2回まちなみ芸術祭 トミナーレ」(実行委主催)が開かれる。今回は牛岐城趾公園近くの路上に、風をイメージした現代アート作品を設置する計画。招待作家の手で制作が進められている。
 
 武蔵野美術大で板東孝明教授(58)=徳島市出身=の指導を受けている造形作家熊野英信さん(31)=東京都=と、切り絵作家の酒井敦美さん(42)=愛知県=が出品する。

 メーン作品は熊野さんの「光と風の散歩道」と題したインスタレーション(空間芸術)。縦2・5メートル、横1・3メートルの竹の棒で作った四角い骨組みに、100個の風車とLEDを取り付けた「壁」を30枚制作し、これを路地の両側に立てて、風車と光に囲まれた通路を作り上げる。熊野さんがひな型を作り、実行委が仕上げて牛岐城趾公園近くに設置する。

 昨年のトミナーレに参加した熊野さんは今回、実行委から「小道に展示できる作品を」との要望を受け、4月から打ち合わせを重ねてきた。「光と風-」以外にも竹、風車、LEDを使った高さ約60センチのオブジェを約30個制作。商店街から「光と風-」に至る路地に誘導灯のように並べる。

 商店街の空き店舗で制作中の熊野さんは「狭い路地を、風が通り抜けていくイメージを思い描いている。地元の子どもたちにも楽しんでもらえれば」と意欲を見せている。

 酒井さん(42)は、自身の切り絵作品にライトを当てて、商店や民家の土壁、白壁などに投影。商店街と作品が一体となる演出を施す。

 トミナーレは昨年8~9月、イラストレーターつぼばやしあきこさん(阿南市)ら7人の作家と阿南高専、徳島市立高の生徒らが出品して開かれた。富岡商店街協同組合などでつくる実行委の阿井慶太委員長(45)=酒販売店経営=は「若いアーティストに発表の場を提供し、町のイメージを変えたい。富岡は面白い、と興味を持ってもらえれば」と話している。