県物産協会のアンテナショップで販売している割引商品。ネット販売とは対照的に売れ行きは好調だ=大阪市

 徳島県が、県内の物産品を3割引きにしてインターネット上などで販売している企画「おどる宝島!とくしま物産展」の売れ行きが鈍い。4月20日から始め、来年2月までの期間中、売上高1億円を目指しているが、6月末までの売り上げは2・6%の約258万円にとどまる。認知度不足が苦戦の要因とみられ、県は通販サイトを増やすなど新たな対策に乗り出した。

 物産展は、県外在住者への販売促進を通して地域経済の活性化につなげるのが目的。半田そうめんや徳島ラーメン、精肉、蜂蜜、酒類など約250点が用意されている。ネット販売のほか、一部商品は、大阪市内にある県物産協会のアンテナショップで購入できる。

 国の地方創生交付金を活用し、県が割引分を充当する仕組み。プレミアム付き地域商品券、特典付き宿泊券と同時に始めたが、購入が殺到した商品券や宿泊券とは対照的に低迷している。

 要因として考えられるのが、メリットが知られていないこと。物産展は人気の高い大手通販サイトを活用し、同サイトに対象商品を出品している。ただ、多数の商品や企画が並ぶ中、埋没し浸透してないようだ。アンケートに答えて割引クーポンを入手しなければならないなど手続きの煩雑さもマイナスに働いているとみられる。

 このため県は、7月8日から県物産協会の通販サイトあるねっとでも取り扱いを始めた。今後もサイト数を増やす方針だ。

 一方、同協会のアンテナショップでは好調な売れ行きをみせる。5月22日から売れ筋の8点を取り扱い、6月末までで約58万円の売り上げがあった。ショップ全体の売上高は前年比約3割増となっている。

 県は売り上げアップに向け、商品を追加して品ぞろえを充実させるほか、県外での店頭販売を増やすことや、遍路商品や歳暮に向けた商品を企画することも検討している。