砂浜の大半が流失した松ケ磯に上陸したアカウミガメ。元は写真奥の岩場まで砂浜がつながっていた=18日午後5時55分ごろ、牟岐町灘

 台風11号による波の影響で、牟岐町灘の松ケ磯に広がる砂浜の大部分が流失したことが18日、地元関係者の話で分かった。アカウミガメが同日、2度にわたり上陸したが、産卵せずに海に戻る光景も見られた。
 
 松ケ磯は、貝の資料館「モラスコむぎ」の前に広がる砂浜。干潮時には沖合約150メートルの岩場まで砂浜が露出し、奥行きは約30~40メートルあった。
 
 ところが、17日の台風11号の波で砂浜の大部分が姿を消し、護岸の隅に一辺30メートルほどの三角形状に残るだけとなった。モラスコむぎに事務所があるNPO法人カイフネイチャーネットワークの大梅謙治さん(66)=同町灘=によると、面積にして9割以上の砂浜が消えたという。
 
 産卵間近とみられるアカウミガメが上陸したのは18日午後5時ごろと同5時50分ごろの2度。産卵場所を探しているとみられる行動を取っていたが、2度とも産卵せずに海に戻った。
 
 大梅さんは「ここまで砂が減ったのは見たことがない。カメは卵を埋められる場所が見つからなかったのだろう」と話している。