徳島県は31日、新型コロナウイルスに感染した10歳未満~90代の男女130人について詳細を発表した。このうち80代男性が、肺炎の症状があり中等症。他の107人は軽症、22人は無症状という。中学校と高校、児童等利用施設で、それぞれクラスター(感染者集団)が発生した。

 中学校では先に感染が分かった生徒2人に加え、新たに生徒4人の陽性が判明し、6人規模のクラスターと認定された。児童等利用施設のクラスターは、感染していた職員と利用者計2人のほかに利用者とその家族計4人が感染し、6人規模となっている。県は両施設について「接触者が特定できている」として名称を公表しなかった。

 高校は教職員1人と生徒2人、教職員の家族1人の感染が分かり、これまでに陽性となった8人と合わせて12人規模のクラスターと認定された。県は「県内広域から生徒が通ってきており、注意喚起する必要がある」として、城東高(徳島市)と校名を公表した。同校では2月1日に2022年度入試の特色選抜試験があり、感染対策を施した上で予定通り実施する。

 学校関係の感染者は小学生10人、中学生8人、高校生9人、大学生ら8人、小学校教職員2人、高校教職員1人、大学教職員1人。休校は31日時点で22校(小学校8校、中学校5校、高校9校)となっている。

 居住地の内訳は徳島市47人、鳴門市16人、小松島市13人、阿南市12人、美馬市9人、藍住町8人、海陽町、北島町各4人、上板町3人、阿波市、石井町、松茂町、つるぎ町各2人、吉野川市、三好市、勝浦町、那賀町、牟岐町、美波町各1人。