徳島県を含む瀬戸内7県の官民でつくる「せとうちDMO」(広島市)は、航空機で自転車を運ぶ際に使う自転車輸送用手荷物専用ボックス「SBCON(エスビーコン)」=イメージ図=を日本航空(JAL)などと共同開発した。8月からモニターツアーで運用を検証する。
SBCONはプラスチック段ボール製で幅52センチ、高さ94センチ、奥行き165センチ。一般的な大きさのロードバイクなら前輪を外すだけで収納できる。市販の収納袋は分解や梱包(こんぽう)に手間がかかり、自転車が破損することもあった。
瀬戸内海には特に人気が高い「瀬戸内しまなみ海道」をはじめとして多くの魅力的なサイクリングコースがあり、地元自治体などが環境整備を進めている。国内外からサイクリストを誘致する上で自転車の輸送方法が課題となっていたことからDMOがJALなどに専用ボックスの開発を提案した。
将来はJALが全国の主要空港にSBCONを置き、持参した自転車を収納して預けてもらうことを想定。当面はモニターツアーで実証を重ね、個人旅行者が利用できる体制整備を目指す。