茶畑で茶摘みを行う神田茶生産組合の組合員ら=上勝町旭

 上勝町で生産される阿波晩茶の人気が沸騰し、品切れ状態が続いている。6月上旬に全国系列のテレビ番組で健康への効能が紹介されたこともあり、生産組合や町役場に県内外から注文が相次いでいる。7月から新茶の摘み取りが始まったが、予約待ちの人が多く、今期は入手しづらい状況になっている。
 
 茶葉は1キロ5千~8千円、ティーパックは12包みを千円、ペットボトル(500ミリリットル)は1本150円で販売している。テレビ東京の番組「主治医ができる診療所」で、整腸作用など阿波晩茶の効能が紹介されると注文が殺到した。
 
 茶葉を生産し、独自ブランド「神(じ)田(でん)茶(ちゃ)」を販売する神田茶生産組合は、在庫の茶葉約50キロを3日で完売した。
 
 晩茶の加工販売をする「いろどり晩茶生産組合」には、多い日に電話やインターネットで300件の注文と問い合わせがある。テレビで紹介された時には既に茶葉の在庫を切らしていたため予約を受け付けたところ、約500人が申し込んだ。ティーパックも7月上旬までに約700袋を売り上げ、品薄状態になっている。
 
 生産組合が卸している月ケ谷温泉や中田商店(同町旭)などでも茶葉は売り切れ、新茶の入荷待ちの状態。店頭に並ぶのは8月中旬以降になる見込み。
 
 晩茶の茶摘みは手作業で、生産者の高齢化が進んでいることから、年間生産量は神田茶生産組合は4トン、いろどり晩茶生産組合は600キロほどだ。
 
 約60アールの茶畑で茶摘み作業に追われる神田茶生産組合の佐々木高子さん(88)=上勝町旭=と三女の畑中春美さん(62)は「上勝産晩茶の人気が上がって作りがいがある。需要が高まることで新たな担い手が生まれてほしい」と話していた。