ウナギを焼く専門店の店主。仕入れ値の高騰を懸念している=徳島市北田宮2の「うな久」

 24日は「土用の丑(うし)の日」。夏バテ防止にウナギを食べたいところだが、稚魚のシラスウナギの不漁などで数年前から高値が続いており、二の足を踏む消費者は多いようだ。夏場を迎え、取引価格はさらに高騰。ウナギを扱う徳島県内の料理店やスーパーは客離れを懸念し「これ以上は値上げできない」と苦慮している。
 
 徳島市栄町1の料理店「うな庄」は、5年前のオープン当初は2500円程度だったうな重を3年前に3200円に値上げした。夏場は特に仕入れ値が上がるが、店主の西佐古正男さん(62)は「値段は変えられない。利益が減る分は目をつぶるしかない」と浮かぬ顔。
 
 県産ウナギを主に扱う同市北田宮2の専門店「うな久」でも、4年前に2100円だったうな丼を昨夏から2980円にしている。店主の安部賢さん(56)は「先行きが見えないのも気になる」とこぼす。国際的にニホンウナギの捕獲を規制する流れがあり、将来的に仕入れ値がさらに上がる恐れがあるためだ。
 
 同市南島田町3の「キョーエイタクト店」では、安定的に供給できる解凍物の蒲焼きの価格は昨年より1割強下がる一方、生鮮物は逆に約1割高くなった。担当者によると、価格がピークだった2013年と比べるとやや低いが、国産より安い中国産も含め高値状態にあるという。
 
 2380円の愛知産ウナギを買った徳島市内の主婦(55)は「家族3人が食べるので本当は2匹ほしいが、1匹にした。他のおかずと楽しみます」と値札を見詰めていた。