徳島県は10日、新型コロナウイルスに感染した330人について詳細を発表した。2月の感染者数は1731人となり、月別で過去最多だった1月の1692人を10日足らずで超えた。家庭内感染は過去最多の107人。病床使用率は流行「第6波」で最高となる39・2%となった。294人が軽症、36人は無症状という。
これまでに発生したクラスター(感染者集団)11例で、新たに陽性者が確認された。94例目の高齢者施設関連では、利用者26人と職員4人、職員の家族1人の計31人が感染した。クラスターの規模は54人となった。阿南支援学校(阿南市)の教職員2人と、生徒の知人3人も新たに陽性と分かり、関連する感染者は21人となっている。
これまでにクラスターと認定された児童等利用施設4カ所でも、計12人が感染した。未就学児は、全体の14%に当たる46人に上っている。
学校関係の感染者は小学生19人、中学生11人、高校生6人、大学生など9人、小学校教職員1人、高校教職員3人、大学教職員2人。公立学校25校(小学校、中学校各10校、高校5校)が休校か、学級閉鎖と学年閉鎖になっている。
徳島刑務所の職員と徳島労働局の職員、牟岐町職員各1人と、徳島市職員3人も感染した。
居住地別の内訳は徳島市163人、吉野川市36人、鳴門市32人、阿南市、北島町各16人、藍住町14人、小松島市12人、阿波市、石井町、松茂町、上板町各6人、牟岐町4人、美波町、海陽町各3人、美馬市、三好市、板野町各2人、勝浦町1人。
直近1週間(3~9日検査分)の新規感染者数は1369人、自宅療養者数は1279人で、いずれも過去最多となっている。