関西広域連合で運航している徳島県ドクターヘリの出動件数が6月末時点で1020件に達したことが、県のまとめで分かった。1日当たり1・0件の計算となり、県は想定通りの利用状況で「必要な役割を果たしている」としている。
県ドクターヘリは2012年10月9日に県立中央病院を基地として運用を開始。出動件数は12年度134件、13年度376件、14年度414件で、15年6月13日に累計件数が千件となった。
千件の内訳は、現場への救急が584件、病院間の患者搬送が374件、出動後の利用キャンセルが42件だった。出動を要請した機関(医療機関を除く)は美馬市消防本部の170件が最も多く、海部消防組合の98件、みよし広域連合消防本部の96件と続いた。
県ドクターヘリは13年から関西広域連合に事業移管されたほか、12年に和歌山県、14年に高知県と相互応援協定を結んでいる。このため兵庫県11件、高知県5件、和歌山県2件など、県外へも出動している。
関西広域連合広域医療局を担当する徳島県医療政策課は、出動要請をためらわないよう消防本部などに引き続き呼び掛けるほか、現在県内に226カ所ある離着陸ポイントをさらに増やしていく方針だ。