徳島県は11日、10歳未満~90代の男女173人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち60~90代の3人が中等症で残りは軽症か無症状という。1日当たりの感染者が100人を超えるのは17日連続。新たに児童等利用施設2カ所でクラスター(感染者集団)発生を認定した。まん延防止等重点措置の国への要請について、飯泉嘉門知事は「(3連休後の)来週の状況を見て、さらに感染拡大傾向となれば国との協議を進めていく」と話した。
重点措置に関し、飯泉知事はこの日の会見で、県内の感染やクラスター発生状況などのデータ共有を国と進めていると明らかにした。他県の事例を含めた今後の推移を分析した上で「国に要請すると決まれば、速やかに対応する」と述べた。
家庭内感染が2月に入り、さらに拡大しているとも報告。家庭内感染者の割合は1月が27・4%(421人)だったのに対し、2月は11日発表時点で31・3%(644人)に増加し、飯泉知事は「何らかの症状がある人が家族にいる場合、家の中でもマスクを着けるなど対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。
新たにクラスターが発生した児童等利用施設2カ所は家族や利用者が陽性となり、感染者数は計22人と計13人。県は「接触者が把握できている」として名称や所在地を公表していない。県内でのクラスターは計100例となった。
学校関係は、小学生10人、中学生6人、高校生3人、大学生7人、小学校教職員1人。
阿波市職員2人、県と鳴門市、阿南市、東みよし町、海上自衛隊徳島航空基地、徳島中央広域連合の各1人も感染した。
直近1週間(4~10日)の感染者数は1350人で、自宅療養者は1281人。病床使用率は35・7%、重症者用病床使用率は4・0%。県内の感染者は累計6887人となった。
【飯泉知事会見動画】 https://youtu.be/f3Ua1ZizZgc