国指定重要文化財「聖観音坐像」の開眼法要を営む僧侶=徳島市丈六町の丈六寺

 徳島市丈六町丈領の丈六寺で26日、56年ぶりの修復を終えた国指定重要文化財「聖観音坐像(しょうかんのんざぞう)」の開眼法要が営まれた。観音像は27日から一般公開される。

 観音像は平安時代末期の作と伝えられ、高さは約3・1メートル。立てば背丈が1丈6尺(約4・85メートル)に達することから寺号の由来となっている。金箔(きんぱく)のはがれや虫食いなどの傷みが進んだため、2015年6月から2年かけて修復作業を行った。

 法要には檀家ら約100人が出席。豊田靖(せい)匡(きょう)住職(71)ら僧侶11人の観音経が響く中、参列者は焼香し、手を合わせた。豊田住職は「法要を行うことができたのは県や市、美術院、檀家の皆さんのおかげ。国民の宝物を多くの人に見ていただきたい」と話した。

 同寺は観音像修復と同時期に老朽化した回廊の改修工事も行った。