「第30回戦争体験を語り継ぐ会記念大会」(県婦人団体連合会など主催)が25日、三好市池田町マチの市池田総合体育館であった。太平洋戦争末期の沖縄戦で野戦病院に配置された元白梅学徒隊員の中山きくさん(86)=那覇市=らの講演に、三好市と東みよし町の中学生や住民ら約1100人が耳を傾けた。
中山さんは負傷した兵士の手足を切断する手術に立ち会ったり、排せつ物の処理に当たったりした看護生活を紹介した。
国が進める辺野古への新米軍基地建設を非難し「放っておけば殺人と破壊につながりかねない。みんなが力を合わせて止めれば、私のように戦争のある人生を歩まなくてすむ」と訴えた。
三好市池田町の大西登さん(88)と伊丹政子さん(87)は、空襲で多くの仲間を失ったことを振り返り「あんな悲惨な戦争は二度と繰り返してはならない」と語った。
中学生3人の平和学習発表もあった。講演後、参加者は麦飯やすいとんを試食し、戦時中の食事を体験した。