ポストカードの試作品を紹介する新野高生ら=美波町志和岐

 美波町志和岐地区に自生する絶滅危惧種ナミキソウの保全に取り組んでいる新野高校(阿南市)の生徒が26日、同地区で住民グループと会合を開き、地域活性化策の第1弾としてナミキソウのポストカードの商品化を提案した。

 生徒5人が、保全に取り組む住民グループ「志和岐花組」が拠点にしている「アトリエさらさ」(同町志和岐)を訪問。花組のメンバーら14人に、ナミキソウの写真を印刷したポストカードの試作品を見てもらった。

 生徒らは4月から保全活動を開始。花組と一緒に堆肥をまいたり、活性化策を検討したりしてきた。今後、商品の販売に向けて話し合いを重ねる。

 2年の原田明日香さん(17)は「ポストカードを送る人、送られる人の双方にナミキソウを知ってもらえると思う」と話した。

 ナミキソウは約2センチの青い花を咲かせる海浜植物。県内では志和岐地区が唯一の自生地で、県のレッドデータブックで絶滅の危険性が最も高い「ⅠA類」に分類されている。