火で稲の害虫を追い払って豊作を祈る伝統行事「虫送り」が、阿南市長生町の桑野川堤防沿いで行われた。
かねや太鼓の音が鳴り響く中、地元の住民ら約100人が、たいまつを掲げて行進。田園地帯に約100メートルにわたって炎の列ができ、幻想的な光景をつくり出した。約50人の子どもも、みこしを担いだり、LEDで作ったちょうちんを持ったりした。
虫送りは、平安時代末期の武将斎藤実盛が稲につまずいて討ち死にしたことから、稲を恨んで害虫に化けたという伝説に由来し、実盛を供養して五穀豊穣を祈願する。言い伝えを説明する住民制作の紙芝居も行われた。
茨城県水戸市から里帰り中に子どもみこしに参加した中山寧音ちゃん(4)は「おみこしは楽しかった。紙芝居で虫送りのこともよく分かった」と話していた。
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