徳島県は19日、5~11歳を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種を、3月7日から県内17市町の63医療機関で順次始めると発表した。対象は約4万人で、接種券は2月下旬から市町村を通じて発送する。28日午前8時半から事前予約を受け付ける。

 ワクチンは米ファイザー製を使用する。接種は各市町にある小児科クリニックなどで行う。居住地を問わず、希望する医療機関で接種できる。一部の町村では小児科クリニックなどがないため、県は医師会などと調整して広域で接種できる体制を整えた。

 子どもへの接種を巡っては、変異株のオミクロン株が主流の流行「第6波」で10歳未満の感染が急増。県内でも直近1週間(12~18日検査分)でみると、全年代の2割弱を占めている。小学校や保育所などでのクラスター(感染者集団)認定も相次いでいる。

 5~11歳向けワクチンは米ファイザー製が特例承認され、国は2月下旬から配り始めるワクチンが自治体に届き次第、開始可能としていた。接種は無料で受けられる。

 事前予約は専用のコールセンターかウェブサイトで申請する。コールセンターはフリーダイヤル(0120)003820。