徳島県は29日、1日時点の県人口(外国人含む)を推計75万8427人と発表した。2015年上半期の減少数は4407人で、前年同期(3975人)を432人上回った。下半期が前年(1849人減)並みならば、年間で53年ぶりに6千人を超えた13年(6135人減)を上回る可能性がある。
 
 上半期の出生数は前年同期より224人多い2823人、死亡数は133人多い5227人で、自然減は前年同期を91人下回る2404人となった。
 
 一方、社会動態は転入1万4212人(218人減)に対し、転出が1万6215人(305人増)で社会減は2003人。前年同期を523人上回った。
 
 1日時点の県人口は前月比414人減。男女別は男性36万238人、女性39万8189人だった。世帯数は半年間に784世帯増えて30万8945世帯となった。
 
 県人口移動調査で記録が残る1955年以降、年間の減少数が6千人を上回ったのは60年の8458人、57年の7754人、2013年の3回だけ。14年は5824人減だった。
 
 県は人口減少に歯止めを掛けるため、出生率の上昇とともに▽20年時点での転入・転出者数の均衡▽25年以降の転入超過-などを目標に掲げ、60年の人口「60万~65万人超」を目指すとしている。