徳島市の阿波踊り(12~15日)開幕まで2週間を切り、市中心部では1日、演舞場の設営が始まるなど本番に向けた準備が着々と進んでいる。阿波踊り関連の催しも開かれ、祭り気分が徐々に高まってきた。
藍場浜公園では午前8時から、作業員約30人が演舞場の設営作業を始めた。強い日差しが照り付ける中、大型クレーンを使って鉄製の枠や筋交いを搬入。水平器で位置を確かめながら桟敷席を組み立てていた。近くの電柱では照明用の分電盤を取り付ける作業も行われた。
藍場浜演舞場は長さ122メートル、座席数5117席で有料演舞場としては県内最大。今年から照明がLED化される。
他の演舞場の設営は3日から南内町、4日から市役所前、7日から紺屋町、8日から新町橋と両国本町でそれぞれ始まる。いずれも10日までに工事を終え、11日に市消防局などによる安全点検を受ける。
徳島駅前のアミコビル5階の市立図書館ギャラリーでは、1977年から98年までの阿波踊り公式ポスターが展示された。
有名連の踊り子らをモデルに、時代の変遷と共に徳島の夏を華やかに彩った作品ばかり。93年の作品では徳島市の写真家西田茂雄さんの撮影で、悠久連の優雅な女踊りと阿呆連の豪快な男踊りなどを紹介。今年の公式ポスターも飾られている。
ギャラリーはそごう徳島店との通路に設けられており、買い物客らは足を止め、懐かしのポスター一つ一つを興味深そうに見入っていた。
ポスター展は昨年に続き2回目。31日まで(4日休館)。市立図書館の6階一般室では、阿波踊り関連の書籍を集めた特設コーナーも開設している。
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