徳島県は28日、10歳未満~90代の男女223人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者が300人を下回るのは3日ぶり。小学校と高齢者施設でそれぞれ新たにクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。

 小学校関連は児童10人と児童の親族1人の計11人(28日発表分は7人)、高齢者施設は利用者4人と職員2人の計6人(28日発表分は5人)の感染が確認されている。19日に認定した児童等利用施設の関連クラスターは新たに同居家族1人の感染が分かって計111人となり、県内で発生したクラスターでは南海病院(鳴門市)関連と並んで過去最多の規模となった。

 学校関係の感染者は小学生35人、中学生5人、高校生10人、大学生4人、大学院生1人、小学校教職員5人、中学校教職員3人、高校教職員1人。未就学児は28人。28日時点で45校(小学校29校、中学校9校、高校7校)が休校(学級・学年閉鎖含む)している。

 症状は軽症が185人、無症状が38人という。28日時点の入院患者は104人で病床使用率は39・5%と、県民に警戒を促す「とくしまアラート」が昨年12月に改定されて以降で最高となった。重症者用病床の使用率は8・0%。自宅療養者は過去最多の1887人となっている。県内の感染者は累計1万861人。