2014年度に徳島県内の24市町村に寄せられたふるさと納税の寄付は総額が8318万円、件数は4289件で、いずれも制度が始まった08年度以降で最も多かった。最も寄付を集めたのは吉野川市で、3103万円だった。一方、7町が100万円を下回っており、自治体間の差が広がっている。
県や24市町村によると、14年度の市町村の寄付総額は前年度比で1917万円(2563件)増え、それまで最多だった11年度の6887万円(401件)を超えた。1件当たりの平均金額は年々下がっているが、件数が急増している。
市町村別の寄付金額と件数は≪別表≫の通り。1千万円以上は吉野川、小松島両市で、つるぎ町が557万円で続いた。北島町はゼロだった。
吉野川市は13年度、寄付者が返礼品をカタログで選ぶ方式を取り入れて以降、件数が大幅に伸びている。カタログには、特産の梅やデコポンの加工品など、さまざまな品物が並ぶ。全国のふるさと納税の情報を集めたインターネットサイト「ふるさとチョイス」に登録(13年5月)するなど、PRにも力を入れている。
小松島市は3カ月間限定で地元産の米10キロを返礼品に加えたところ500件近くの寄付が集中した。3位のつるぎ町は100万円以上の大口の寄付者が4人いたのが要因。
一方、寄付金額の下位には、北島、藍住、松茂各町といった県内でも比較的財政力のある自治体が並ぶ。
北島町では11年度からゼロが続いている。担当者は「県内で唯一、返礼品を設けていなかったのが原因ではないか」と分析。15年度から返礼品を新設した。
トップニュース