三好市山城町の住民団体「四国の秘境山城・大歩危妖怪村」は4日から3日間、東洋大(東京)で観光学を専攻する学生を受け入れ、地域の観光などに関する研究活動をサポートする。5日には妖怪村と学生との共催でフォーラムを開き、まちおこしの方策について考える。
 
 訪れるのは東洋大の道畑美希講師(国際観光学)のゼミ生10人。道畑講師が、外国人観光客が急増している同市大歩危地区や妖怪村の取り組みに関心を持ち、交流がある妖怪村のメンバーに学生の受け入れを依頼した。
 
 学生はメンバー宅に民泊して、こなきじじい、一つ目入道などの像が設置された「妖怪街道」、巨木「藤川家の大イチョウ」といった観光資源を巡って地域の魅力に触れる。
 
 5日午後3時から「妖怪フォーラム」を同町西宇のホテル大歩危峡まんなかで開催。「地域の宝をどういかすか」をテーマに道畑講師、妖怪や地域再生の研究に携わる筑波、徳島両大の研究者らによるパネル討議などを行う。学生は討議後の意見交換に参加するほか、同日夜に住民との交流会を開き、まちおこしの方策などを提案する。
 
 妖怪村の宮本敬村長は「都会の若者が地域について感じたことを知る良い機会だ。学生には、地域の良さを全国に発信してもらえれば」と話している。