徳島県は2日、10歳未満~90代の男女280人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。60代男性と90代女性の計2人が中等症で、軽症が240人、無症状が38人。感染経路や濃厚接触者を調べる「積極的疫学調査」の結果、これまでに確認された感染者から富岡東高校(阿南市)と鳴門渦潮高校(鳴門市)、児童等利用施設で新たなクラスター(感染者集団)計3例の発生を認定した。
県教委によると、富岡東高は生徒9人、鳴門渦潮高関連は生徒9人と生徒の同居家族3人の計12人の感染が確認されている。県教委は「県内広域から生徒が通っており、注意喚起する必要がある」として校名を公表した。
現時点で両校とも2022年度入試の一般選抜が終わる9日までの休校が決まっている。県教委は「現段階で入試の準備に影響はない」としている。
児童等利用施設関連は利用者7人と職員1人、同居家族6人の計14人の規模となっている。
2日に発表された感染者のうち、学校関係は小学生32人、中学生12人、高校生11人、大学生5人、専門学校生2人、小学校教職員と大学教職員が各1人。未就学児は28人。2日時点で47校(小学校29校、中学校11校、高校7校)が休校(学級・学年閉鎖含む)している。
2日時点の入院患者は90人で病床使用率は34・2%。重症者用病床には3人が入院し、使用率は12・0%となっている。県内の感染者は累計1万1438人になった。