開所した認知症カフェで折り紙を楽しむ住民ら=鳴門市撫養町岡崎

 NPO法人「空き家バンクで福祉のまちづくりを考える会」(鳴門市)は、同市撫養町岡崎の空き家を活用して「認知症カフェ」を開設した。月1回開いており、認知症患者とその家族、住民が気軽に集まって交流し、認知症患者を支え合う地域づくりを目指す。

 カフェの名称は「みんなの家 海辺」。考える会が、岡崎海岸近くにある木造2階建ての空き家(4LDK)を借りて運営する。

 毎月最終月曜の午前10時~正午にオープンし、認知症患者と家族、一般住民が自由に出入りできる。

 利用料200円で飲み物や菓子などが出され、落ち着いた雰囲気で情報交換をしたり、日頃の悩みを打ち明け合ったりする。住民には、患者らと交流することで認知症への理解を深めてもらう。
 
 また認知症対策として、折り紙などさまざまなレクリエーションを行う。介護支援専門員やボランティアスタッフ数人が相談を受け付ける。

 認知症カフェのほかに、囲碁、将棋、カラオケなどを楽しめる場として地域の高齢者に開放する予定。認知症予防につなげてもらうのが目的で、1回数百円程度で参加できる。

 鳴門市長寿介護課によると、市内の介護保険認定者のうち認知症患者は2013年度末で1874人。介護保険未利用者も含めると、潜在的な患者数はさらに増えるとみられる。

 考える会は、同市大津町の子育て支援施設「コミュニティはうすTSUDOI」で5月から認知症カフェを月2回開いており、「海辺」は2カ所目。今後も市内の空き家を活用して認知症カフェを増やしていく方針だ。

 考える会の太田晴清理事長(68)は「地域の福祉を充実させるため、いろんな知恵を出していきたい」と話している。

 「認知症カフェ」はオランダ発祥の取り組みで、政府も1月に策定した認知症施策推進総合戦略で普及をうたっている。県内では他に「認知症の人と家族の会」県支部が徳島市住吉6などで運営している。