徳島県は4日、10歳未満~90代の男女280人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。7日連続で1日当たりの感染者が200人を超えた。高齢者施設で新たにクラスター(感染者集団)が発生したと認定。入院治療中だった80代以上の患者1人が3日に亡くなったと公表した。県内の死亡者は累計75人となった。

 高齢者施設では、これまでに利用者10人と職員3人の感染が確認されており、新たに職員5人が感染して計18人の規模となっている。1月以降、高齢者施設でのクラスターは計11例で、児童等利用施設の29例に次いで2番目に多い。

 こうした状況を受け、県は7~25日を高齢者施設の「感染拡大封じ込め対策強化期間」と設定。施設に抗原検査キットを配布して週2回、職員に定期検査を実施したり、感染者が確認された施設にマスクやフェースシールドなどの防護具を配布したりする。

 4日に発表した感染者のうち、学校関係は小学生37人、中学生10人、高校生12人、大学生3人、小学校教職員1人、高校教職員3人。未就学児は24人。4日時点で39校(小学校21校、中学校10校、高校8校)が休校(学級・学年閉鎖含む)している。

 60代女性1人が集中治療室に入っており重症、70代男性1人が肺炎の症状があり中等症で、他は軽症が241人、無症状が37人。

 重症者病床には前日より1人多い4人が入院しており、病床使用率は16・0%。重症者は2月下旬から徐々に増え、1月からの感染「第6波」では使用率が最高となった。病床全体では99人が入院して使用率は37・6%となっている。県内の感染者は累計1万2042人。